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円通院 瑞巌寺その2

 みちのくシリーズ第6弾。今回のシリーズはこれで最終回です。最後は、瑞巌寺に隣接する塔頭、円通院(えんつういん)です。伊達政宗の孫の光宗の菩提を弔う寺です。
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 左上写真の門をくぐってすぐ左に、右上の写真のような石庭があります。大きくはありませんが、とても美しく整備された庭です。
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 石庭のそばにちょっとした休憩所のようなところがあり、そこの丸い窓からのぞいた庭もなかなかのものです(左上写真)。
 石庭を過ぎて少し奥に行くと右上の建物があります。三慧殿(さんけいでん)といい、1646年建造です。19歳の若さで亡くなった政宗の孫光宗を弔うための建物です。重文です。
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 お堂の中はがらんとした板の間になっており、そこに左上のような立派な厨子があり、その中に馬に乗る伊達光宗の像が安置されています。写真でわかるとおり、ガラス越しにしか見ることができず、映り込みの激しい写真になっています。この厨子も建物と同年代に作成されたもののようです。写真ではあまりよく見えませんが、厨子の柱や梁の部分の模様は洋バラやダイヤ模様、スペード模様など、西洋とのつながりを示している意匠とのことです。
 三慧殿から裏に廻ると右上のような洞窟があり、そこにたくさんの墓石や地蔵が並んでいます。松島という場所がこのように全体的に岩山と海に挟まれた場所であることがよくわかります。
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 左上の写真は大悲亭といって円通院の本堂にあたります。1647年にこの地に移築されたもので、先の三慧殿は十分なのにこの建物は松島町の指定文化財なのかはよくわかりません。
 右上の写真はこの大悲亭の向かって右側の部屋に安置されている本尊聖観世音菩薩座像です。像高63㎝とあまり大きくはありませんが、鎌倉時代の作ですばらしい透かし彫りの光背を持つ、りりしい表情の美しい仏様です。松島町指定文化財です。
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 最後におまけとして、五大堂をアップしておきます。瑞巌寺、円通院からそのまま海の方に出るとそこはもう日本三景「松島」です。その海に浮かぶ小さな島にお堂を建て、左の写真のように橋で結んだのが五大堂です。そして、右上の写真がその五大堂です。本当に小さな島にこれだけ建っています。草創は坂上田村麻呂まで遡るようですが、現在の建物は1604年に政宗の命により建立されたもので、正面上の蟇股などの意匠が有名なのだそうです。重文です。その名の通り中には五大明王が安置されているようですが、中を見ることはできませんでした。
 瑞巌寺、円通院、五大堂と近くに位置していますので一度に見ることができます。平成30年まで続く計画になっている大修理が終わった暁に再び訪れたいものです。
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 これで2013年夏に訪れた東北関連のエントリーは終了です。実は今回東北(岩手、宮城、福島)を訪れたもう一つの大きな理由は、右の伊藤若冲(江戸時代に活躍した我が国が誇る絵師)の展覧会を福島県立美術館へ見に行くというものでした。おそらく若冲の作品の中で最も有名であろう、鳥獣花木図屏風を所有しているアメリカのジョー・プライス氏が震災で苦しむ東北を元気にしたいと、震災直後から準備を進め、今回岩手県、宮城県、福島県と巡回していたものです。プライス氏自身、この絵を日本に持ち込むのはこれが最後だと言っていますので、何としてもいかねばなるまいということで仕事の都合により福島での展覧会に参加したという次第です。会場となった福島県美術館は駐車場の所々に何と「放射線量の高い場所がありますのでご注意ください」という張り紙がありました。何をどのように注意すればよいのか全く分かりませんが、現在もそういう状況だということです。しかし、会場は大変な賑わいでした。若冲人気恐るべし。プライス・コレクションでしか見ることができない傑作の数々を思う存分堪能することができました。伊藤若冲は相国寺の項でも述べましたが、仏教にも大変密接な関係を持っていた絵師なのでフライヤー(拡大なしなので許して!)とともにコメントさせてもらいました。
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